「レザー」と「本革」、どちらもファッションやインテリアの分野でよく見かける言葉ですが、その違いをご存知でしょうか?実はこの2つの言葉、似ているようで意味合いや使われ方に明確な違いがあります。混同してしまうと、購入時に思わぬ誤解を招くこともあるため、正しい知識を持って選ぶことが大切です。
このコラムでは、本革について分かりやすく解説しながら、本革の種類、お手入れ方法、シーン別のバッグの選び方まで詳しくご紹介します。
さらに、flakesのおすすめ本革バッグも掲載しているのでぜひご参考にしてみてください。
目次
レザーと本革の違いとは?
まず「レザー(Leather)」という言葉について説明しましょう。本来、英語で「Leather」は動物の皮をなめして作られた「本革」のことを指します。海外においては「Leather」といえば天然皮革を意味するのが一般的です。しかし、日本では事情が少し異なります。
日本では「レザー」という言葉が広く使われるようになる中で、PUレザー(ポリウレタン樹脂を使った合成皮革)やPVCレザー(塩化ビニールを使った合成皮革)など、人工的に作られたフェイクレザーに対しても「レザー」という表現が使われるようになりました。そのため、「レザー」と表記されていても、それが必ずしも天然皮革、つまり「本革」とは限らないのが現状です。
次に「本革」についてです。「本革」とは、牛や豚、羊、馬などの動物の皮を原材料としてなめし加工を施した天然皮革のことを指します。本革は、天然ならではの風合いや手触り、そして使い込むほどに深まる味わいが大きな魅力です。加えて、耐久性にも優れており、適切にメンテナンスすれば何年、何十年と使い続けることができる素材でもあります。その高級感と品質から、財布やバッグ、靴、家具など、長く愛用したい製品に多く用いられています。
まとめると、「レザー」という言葉は本来「本革」と同義ですが、日本では「フェイクレザー(合成皮革)」も含めて広く使われているため、注意が必要です。製品を選ぶ際には、「レザー」と書かれているからといって本革だと早合点せず、商品説明や素材表記をよく確認することが重要です。特に本物の革にこだわる方は、「本革」あるいは「Genuine Leather」「Full Grain Leather」などの表記があるかどうかを確認すると安心です。
・2024年のJIS新基準で定義が明確に
2024年3月、日本産業規格(JIS)が改定され、「レザー=動物由来の天然皮革のみ」と定義されました。これにより、石油由来や植物由来の素材を「○○レザー」と表記することは禁止され、より透明性の高い表示が求められるようになりました。
レザー製品を選ぶ際には、見た目や価格だけでなく、素材の特性や品質表示にも注目して、自分に合った納得のいくアイテムを選びましょう。
本革の種類一覧|代表的な素材と特徴
一口に「本革」といっても、その種類はさまざま。動物の種類や加工方法によって、見た目や質感、耐久性などに大きな違いがあります。ここでは、代表的な本革素材をご紹介します。
牛革(カウレザー)
もっとも一般的に使われているのが牛革です。耐久性が高く、使い込むほどに柔らかくなり、味わい深い経年変化を楽しめます。
馬革(ホースレザー)
牛革に比べて薄くて軽く、しなやかな質感が特徴です。中でも「コードバン」と呼ばれる馬の臀部からとれる革は、希少性が高く、美しい光沢と耐久性を兼ね備えた高級素材です。
羊革(シープスキン・ラムスキン)
柔らかく軽いのが特徴で、ファッションアイテムや手袋などによく使われます。きめ細かい表面と上品な光沢が魅力で、手触りの良さを重視する方におすすめです。
豚革(ピッグスキン)
通気性が高く、摩耗にも強いため、日本国内で多く使用されています。独特の毛穴模様があり、カジュアルな印象を与える素材です。
それぞれの革には独自の個性があるため、使うシーンや好みに合わせて選ぶのがポイントです。
本革バッグのお手入れ方法
本革バッグは、正しいケアをすることで長く美しく使い続けることができます。以下は基本的なお手入れの流れです。
1. 乾いた布で表面の汚れを拭き取る
ホコリや軽い汚れは、柔らかい布やブラシで優しく取り除きましょう。
2. 革専用クリームで保湿
乾燥やひび割れを防ぐために、定期的に革専用のクリームを塗って保湿します。使用前には必ず目立たない部分でテストし、色落ちやシミが出ないか確認してください。
3. 防水スプレーで保護
雨や水濡れ対策には、防水スプレーがおすすめです。製品から20〜30cmほど離して全体が軽く塗れるまで、ふわっと円を描くようにかけます。
スプレーが乾くまで30分程度待ち、布で乾拭きをしましょう。
4. 風通しの良い場所で保管
湿気を避け、直射日光の当たらない風通しの良い場所で保管するのが理想的。型崩れを防ぐために、中に詰め物をしておくとより安心です。
日々のちょっとした手間が、本革バッグの魅力を長持ちさせる秘訣です。愛着を持ってケアすれば、使うほどに味わいが増し、自分だけのバッグに育っていきます。
シーン別|失敗しない本革バッグの選び方
本革バッグは、その上質な質感と耐久性、そして幅広いデザイン性から、あらゆるシーンで活躍します。特に冠婚葬祭やビジネス、旅行、日常のお出かけなど、TPOに合わせたバッグ選びは、印象だけでなく利便性にも大きく関わってきます。
ここでは、使用シーン別に最適な本革バッグの選び方とポイントを詳しくご紹介します。
【通勤・出張シーン】機能性とフォーマルさを両立する本革バッグ選び
ビジネスシーンで使うバッグは「収納力」と「きちんと感」がカギ。通勤には、ノートPCやA4資料、化粧ポーチ、弁当箱などをしっかり収納できる、A4サイズ対応のトートバッグがおすすめ。内ポケットが充実していれば、名刺入れやスマホ、キーケースもすっきり整理できます。
名刺交換の場面や電車での移動では自立型バッグが便利。底鋲付きやしっかりとしたマチがあるタイプなら、床置きしても型崩れせずスマートな印象に。
出張には、両肩に負担を分散できるレザーリュックを。荷物が増える出張時には、多機能コンパートメント付きリュックが活躍します。ビジネス資料と着替えを分けて収納でき、営業先でも必要な物をサッと取り出せます。
【お出かけシーン】カジュアルに使える身軽でおしゃれなバッグを選ぶ
ショッピングや街歩きなど、気軽なお出かけには両手の空くバッグがマスト。小さめのショルダーバッグやリュックなら、ストレスなくアクティブに行動できます。
スマートに荷物を出し入れできるショルダーバッグは、日常使いに最適。ミニ財布やスマホをサッと取り出せて、ファッションのアクセントにもなります。
スマホショルダーも要注目。最近人気のアイテムで、スマホを常に身につけられるため、置き忘れのリスクも回避できます。身軽に動きたい日や近所のお出かけにぴったり。
2WAY仕様のリュックなら気分やコーデに合わせて変化を楽しめる。トートとしても使えるタイプなら、ファッション性も高くマンネリ感を解消。サイドポケット付きなら、ペットボトルや折りたたみ傘もスッキリ収納できます。
【旅行・観光シーン】収納力と機動性を備えたバッグで快適な旅を
旅行には「収納力+軽快さ」のあるバッグ選びが鍵。特に1〜2泊程度の旅なら、大容量のレザートートやボストンバッグが便利。開口部が広く、衣類や小物類も出し入れしやすいため、滞在先でも快適に過ごせます。
観光地巡りにはレザーリュックが最適。両手が空くことで地図を確認したり写真を撮ったりと、旅先での行動が格段に楽に。ポケットが多く、傘やガイドブック、サングラスも収納可能なタイプを選ぶとさらに便利。また、突然の雨にも気にせず使える撥水加工や防水レザー素材は、旅行バッグに最適です。
スーツケースのサブバッグにはお財布ショルダーが大活躍。パスポートやカード類、スマホなど貴重品をスマートに収納でき、空港や機内でも使いやすさ抜群。トイレやカフェなど一時的に荷物を持ち運ぶ際にも最適です。
【冠婚葬祭・フォーマルシーン】上品で控えめな本革バッグを
フォーマルな場面では「控えめなデザインと上質感」が大切。ブラックの本革ショルダーバッグやハンドバッグは、冠婚葬祭すべての場にマッチ。袱紗や財布、ハンカチが入るミニサイズで、きちんと感を演出しましょう。
結婚式やパーティーには、装飾のある華やかな本革バッグを。パールや金具装飾が施されたクラッチバッグや小ぶりのショルダーは、ドレスとの相性もよく、お祝いの席にふさわしい印象に。
入学式・卒業式などのセレモニーシーンでは、シンプルな牛革ハンドバッグがベスト。子どもが主役となる場面では、バッグも控えめで上品なデザインを選びましょう。落ち着いたカラー(ブラック・ネイビー・ベージュなど)で、フォーマルファッションに自然に馴染みます。
flakes本革バッグコーディネート実例
本革バッグは、その上質さと実用性から、さまざまなライフスタイルにマッチします。ここではflakesが厳選した本革バッグを、4つのシーンに分けて、コーディネート例と共にご紹介します。実際のアイテムURLも記載しているので、気になるバッグがあればぜひチェックしてみてください。
【通勤・出張シーン】きちんと感と機能性を兼ね備えた本革バッグ
スーツやオフィスカジュアルにぴったりなきちんと感を備えたA4トート。14インチのノートPCや書類もすっぽり収まるサイズで、就活や日常の通勤にも最適です。

B4サイズや16インチPCが収まる2層構造で、ビジネス用品と私物を分けて収納できます。出張やプレゼン時も安心の設計です。

【お出かけシーン】身軽さ×おしゃれを叶える休日スタイル
ポケットは全部で3つあり、スマホ以外にもカード類を収納することでミニマルな装いにも活躍します。ピンクの内装がチラ見えする遊び心あるデザインも魅力です。

お昼休みのランチや、休日のちょっとした外出時にバッグから取り出してお財布ショルダーとして持ち出すことができます。

シンプルながら洗練されたフォルムで、街歩きやカフェ巡りにぴったり。マチが広めで収納力も抜群。2way仕様で手持ち・背負いをシーンに合わせて使い分けられるのも魅力です。

【旅行・観光シーン】上品さと機能性を両立するレザーアイテム
B5サイズ対応の大容量トートバッグ。シンプルなフォルムがどんなコーディネイトにも馴染むので旅行や出張のバッグとしても重宝します。

旅行中の突然の雨にも対応できる男女兼用リュック。PCも入れられるため、ビジネスでの出張にもおすすめ。

旅先では、必要最低限の荷物をまとめられるお財布ショルダーが大活躍。貴重品の持ち歩きにもぴったり。

【冠婚葬祭・フォーマルシーン】品格を纏うフォーマルバッグ
コンパクトながら収納力もあり、仕切りや内ポケット付きで使いやすさも抜群です。入学式や食事会などにもおすすめ。

<dudubags>Ibiza チェーン ミニショルダーバッグ
華やかなパーティースタイルには、チェーン付きのミニバッグがおすすめ。ファスナー式で防犯性も高く安心です。

flakesの本革バッグは、どんなスタイルにも自然になじむデザインだから、毎日のコーディネートがぐっと楽しくなります。
まとめ|あなたに合った本革バッグの選び方
本革バッグを選ぶ際は、「素材」「見た目」「使用シーン」「お手入れのしやすさ」など、さまざまな要素を考慮することが大切です。
本革には多くの種類があり、それぞれに個性と魅力があります。用途に合ったバッグを選ぶことで、使い勝手も良くなり、長く愛用することができます。また、定期的なお手入れを行うことで、本革ならではの風合いや経年変化も楽しめます。
flakesでは、品質・デザインともに優れた本革バッグを多数取り扱っております。あなたのスタイルやライフスタイルにぴったりの一点を、ぜひ見つけてください。